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〜イチローがやってきた〜
  Vol.013
2005/02/15
恒例となったオリックス・バファローズの春季キャンプが平良市民球場で行われている。ことしは球団が合併したことや仰木監督に代わったことなども重なり、キャンプ激励に訪れる人たちも多い。つい先日、イチローがやってきた。やっぱりイチロー人気はすごい。空港もさることながら、球場には子どもからお年寄りまでが大勢詰め掛けた。イチローがいるところ人、人、人。姿あらば「イチロー」と大歓声が沸き起こる人気ぶりに正直、驚いた。
いくら野球音痴の僕でもイチローがアメリカで記録を塗り替えたとびきりの「野球上手な人」ということぐらいは知っている。
はてさて、どれほど上手いものか見てやろう―とフリーバッティングを見学。僕が言うのも何だが「上手」。ポンポン打っている姿にまず関心。球が重たく「シュー」と音を立てて飛んでいく様にまたまた関心してしまった。

たくさんの観客、選手らが見守る中、バッティングを披露するイチロー=平良市民球場
たくさんの観客、選手らが見守る中、バッティングを
披露するイチロー =平良市民球場

集まった観客もすごかった。イチローの姿が見えた瞬間に「オー」。ランニングをしても「イチロー」。キャッチボールをしても、素振りをしても「ウォー」と一挙手一投足に視線と歓声が注がれた。
オリックス時代、宮古でのイチローを僕は知らないが、多くの宮古の人たちには何らかのイチローにまつわる思い出があるのだろう。「宮古のイチロー。みんなのイチロー。お帰りイチロー」という感じがヒシヒシと伝わってくる。スタンドからは「世界のイチローになって帰ってきた」という喜びと温かい視線が注がれていた。
帰りを待っていた宮古のファン、子ども達に一言―。
  「きょうはサインが出来なくてごめんなさい」。
  他愛もない一言なんだけど、人気の理由が少し分かったような気がした。

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