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〜トライアスロン大会〜
  Vol.017
2005/04/20

7年ぶりに日本人選手が総合優勝を勝ち取ったことしの第21回全日本トライアスロン宮古島大会=ゴールの平良市営陸上競技場で
 宮古で最も大きなイベントといえばトライアスロン。丸一日、島中を舞台に千五百人もの選手たちと五千人のボランティア、沿道で応援する住民たちが一つとなって大会を作り上げていく。
 下地町前浜をスタートするスイムから島中を駆け回るバイク、住民たちの声援を受けて走り続けるラン、大観衆が待ち受けるゴール。苦しい表情の中にも「大会を楽しんでいる」という選手たちの気持ちが伝わってくるから不思議だ。
 宮古に来るまでスポーツとは全く無縁だった。トライアスロンはマラソンや自転車、水泳を一気にやる「物好きな人たちのスポーツ」ぐらいにしか思ってなかった。実際にトライアスロンを身近で見ていると、うっかり「やってみようかな」と思ってしまうほど選手たちは楽しそうに競技している。もちろん倒れたり足を引きずったりしている選手たちも目の当たりにするのですぐに正気に戻るのだが。
 トライアスロンは選手たちの年齢層が意外と高い。三十代は当たり前、男女ともに五十、六十代の選手も多く、夫婦で出場するなど「結構一般的な競技なんだ」と実感する。
 知れば知るほど不思議の多いトライアスロン。スイムで欠かせないウェットスーツ、バイクやランで何気に着ている派手なウェアも実は高額であったり、バイクも「エッ」ていうほど高かったりする。専用の腕時計や靴、自転車ケース、水筒など必須アイテムも案外多い。こんなことを考え出すと全国、世界から出場する選手たちにとっては宮古島に来るだけでも大きなことだ。
 選手たちは口々に「参加することだけでも大きなことだが、ゴールの感動は何物にも代えられない。憧れの大会に出場できて幸せ」と語る。島中が幸せと感動で揺れる一日。トライアスロンは無限の幸福を実感できるスポーツなのかもしれない。

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