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〜クルージング生活〜
  Vol.020
2005/06/01
  世の中にはいろんな生活スタイルがある。つい先日、素敵な生活を送る夫婦と出会う機会に恵まれた。もうかれこれ十年近くヨットでの生活を続けているというご夫婦で、南太平洋の島々、国々をゆったりと巡り、三年ぶりに帰国してきたという。日本の第一歩を踏んだのが宮古島だった。
小笠原からハワイ、カナダ、メキシコを経て、マルケサス、ポリネシア、サモア、トンガ、フィジー、ニューカレドニア、バヌアツ、ソロモン、ミクロネシア、フィリピン…と訪れた国々の名が口を突いて次々と出てくる。
「ヨットだから水が存分に使えないのが大変。野菜は売ってるんだけど、土だらけだったり、十分に水で洗えないからサラダが食べられなかったり、缶詰を買っても言葉が分からなくて中身が分からなかったり。日本語が使えないのもストレスになったかな」。宮古に上陸して「スーパーに並ぶ野菜が綺麗で、かぶりつきたくなるくらい嬉しかった。日本語が使えるのが嬉しい」と満面の笑みで話してくれた。
ご主人の幼い頃からの夢「ヨットで世界を巡る」を奥さんの大きな理解と協力で実現した二人。十年ほど前にヨット生活のためにきっぱりと仕事も辞め、本格的なヨット生活を始めたという。

3年かけて南太平洋を一周してきたという
ご夫婦=平良市の荷川取漁港で

ご主人は語る「次の港、港に期待して海を渡る。常に興奮状態。気に入れば一カ月ほど滞在して。時には十一カ国のヨットが沖で停泊していたこともあった。世界で見れば、ヨット生活は五年、十年は当たり前。僕たちは早いほう。あっという間の三年だった」。
今度はヨットから陸に上がりキャンピングカーで日本をゆっくりと巡り定住できそうな場所を探すそうだ。
大きな憧れを夢に変え、実現に向け突き進んだ二人。ドキドキワクワクの毎日を送る姿はピカピカに輝いていた。久々に「カッコいい」大人に出遭えて心から嬉しい気持ちで一杯になった。やっぱり生きいきと完全燃焼している人は素敵やね。
 
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