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〜ダンスヒーリング〜
  Vol.021
2005/06/15
ダンスを学ぶ子どもたち=平良市中央公民館で

熱心な小学生から高校生までの子供たちに演劇を教えている。四月から始まったばかりなのだが、大きな声も出せない大人しい子供たちが自分の中にある殻を破ろうと真面目に通っている。今は八月末に上演する試演会の準備に取り組んでいる。
こんな子供たちが一緒に練習し始めて間無しの五月。縁あって東京で踊りを通して心身ともに解放していくダンスヒーリングの講師と出会った。彼は英国人で戦地の最前線を取材するような元一級のジャーナリスト。ペンを手放し医学の道に進み、精神分析医として活躍し、ダンスで心を開くヒーリング法も習得した努力家。演出家としても活躍するなど異色の経歴を持つエキスパートだ。
見ず知らずの子供たちが一つの舞台に立ち、自分の中にある柔らかい優しい気持ちを相手に、観客に恥ずかしがらずに受け渡しすることが出来るようになるには、心も体も柔らかくリラックスする必要では…。話を進めていくうちに意気投合。早速、演劇少女たちのためにワークショップを開いてくれることになった。
普通に集まった子供たちは突然のゲストにビックリ。英国人の先生はお構いなしに自分のペースでクラスを始める。横で見ながらワクワクドキドキ。子供だけでなく保護者も一緒にダンスヒーリングを体験した。
ロックからクラッシックまでありとあらゆる曲が次々と流れ、投げ掛けられたテーマに合わせて体を動かしていく。子供たちは言われるままに踊っていくうちに、徐々に緊張が解れていく。名前も知らなかった者同士が体を寄せ合い踊っていくうちに、相手を思いやり動きを互いに合わせていく。
互いに相手の動きや気持ちを受け取ること。単純で簡単なようだが、毎日の暮らしの中では心を亡くす忙しさで忘れがちなことも多い。舞台だけでなく毎日の暮らしの中で最も大切なことを伝えてくれたデービッド先生に感謝したい。

 
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