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〜ゲートボール〜
  Vol.023
2005/07/20
 お年寄りの多い宮古では軽スポーツが盛んだ。中でもグラウンドゴルフ、ゲートボールは人気が高く、各地域に必ずと言っていいほどいずれかの専用のコートが整備されている。朝夕、決まった時間には地域のお年寄りたちがプレーを楽しむ姿がよく見られる。大会も盛んで毎月にようにどこかで開催されている。
独特なスティックさばきを見せ真剣に
プレーする選手 =平良市久松で

 和やかなムードで進むグラウンドゴルフに対し、チーム一丸となって頭脳プレーを競い合うのがゲートボール。開始早々はみんなにこやかな表情でスティックを振っているものの、両チームともに一巡し第一ゲートを通過すると場の空気は一転する。
 リーダーらしき作戦指揮者を筆頭にコートを囲むチームメートから細かい指示が飛ぶ。選手も指示を聞きながら右に左にボールを打っていく。みんなの指示は時間とともに檄に変わり、コートというよりもリングと化す。
 「ゲートボールはお年寄りののんびりスポーツ」。こんなイメージは一変する。ゲーム自体、ただゲートを通過すれば良いというものではない。時間内により多くのポイントを稼ぐためにチームで助け合いながら全員で三つのゲートをくぐりゴールを目指す。終了時により多くの味方ボールが残っていた方が有利らしく、終盤は激しい生き残り合戦が繰り広げられる。
 相手ボールを狙ってボールを当て、当てたボールをくっつけて並べて打ち自由な方向に飛ばすという技がある。ゲート通過や生き残りを助けたり阻んだりする技で、これが凄い。味方ならいいものの、敵チームのボールとなると情け容赦なくコート外に弾き飛ばしていく。これがゲームを過熱させる。
 この熱い戦いをさばく審判もまた熱い。特別な講習を受けた公式審判が大きな声で厳しく取り締まる。審判は腕にはハイテクなデジタルの大きなスコア時計のようなものをつけ、何となくカッコ良い。
 宮古だけにとどまらず県大会や全国大会に遠征し、優勝したりして帰ってくるチームもあるなどあまり知らなかったゲートボールも知れば知るほど奥深い。何よりもプレーに打ち込み熱く生きるお年寄りたちはもっと興味深い。



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