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〜台 風〜
  Vol.025
2005/08/15

暴風雨にさらされて葉や枝がもぎ取られた
パパイヤの木=下地町与那覇で
宮古には本当にたくさんの台風がやってくる。つい先日も一つやって来て、八重山をほぼ直撃して通過したため宮古でもかなりの雨風になり二日間、飛行機が止まった。さすがに台風ももう慣れた。
移住して初めて体験した台風はかなりのインパクトがあった。当時、海の見える高台に建つマンションの三階に住んでいた。初めての台風。京都にいる時のように、「少し強い風が吹いて強い雨が降ってそこそこで通過する」とこれまでの経験を基に考えていた。
いざ台風。ふだん風通しの良い部屋には窓が割れんばかりの勢いで雨が突き刺さり、風がバンバンと音を立てて体当たりしてくる。こんな状態では「仕事は休みやな」と思い電話してみると普通に出勤だという。窓際ではしっかり戸締りしているのに何故か水浸し。よく見るとサッシの隙間やレールのわずかな隙間から雨が暴風で押し込まれていた。音を立てながら吹き込む雨を雑巾やタオルで押さえ込むものの全く歯が立たない。
いざ出勤。ベランダのような吹きさらしの廊下と階段を抜けて車に乗り込むまでが一苦労。地上三階の高さで台風吹きさらしだと、まず玄関の扉が開かない。指を挟みそうになりながら二人がかりで押し開けた。ものすごい風に飛ばされそうになりながら手すりにしがみつき中腰で移動。また階段が怖い。本当に飛ばされそうになりながら階段に腰掛け、子どもみたいに階段を一段ずつ降りた。
台風下、初めての運転、しかも軽自動車で。もう揺れるゆれる。目の前で木が折れている。ワイパーも何もあったもんじゃない中を走り、会社にたどり着いた。家では奥さんが窓からの雨と丸一日格闘していたから大変。会社では暴風雨の中、台風被害の写真を撮るため、また車で台風の待つ外へ。暴風雨の中、車内外で何枚も写真を撮った。大丈夫、生きています。
経験から、今では雨戸付の平屋に引っ越し、安全な台風生活を送れるようになった。一昨年の記録的な台風を経験したこともあり、もう今では少々の台風では驚かなくなった。「慣れ」とはすごいもの。

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