宮古島ドットコム＜ギンガムチェックの島で＜vol23　ゲートボール

～老人クラブ運動会～

　　Vol.030

2005/12/5

「健康維持、社会参画、生きがいづくり、仲間との親睦を図る運動会を思い出深いものにしよう」。大音量のスピーカーから平良市老人クラブ連合会の会長さんの声が響く。
　

きょうは子ども達の運動会ではなく、おじいちゃん、おばあちゃんたちの運動会。老人クラブの会員たちが各地域から集い、走ったり、踊ったりと心ウキウキ、ワクワク。いつもは孫たちの成長振りに目を細めるおじいちゃんたちもこの日は主役で頑張っている。

独通安全をテーマにした踊りを披露する女性たち
＝鏡原中学校グラウンド

宮古島は市町村合併が行われたため、各市町村単位では最後の老人クラブ運動会となった。いつになく気合の入るおじいちゃんたち。会場にはおじいちゃん、おばあちゃんの活躍を応援しようと家族や孫たちが足を運んでいる。
　

競技も本格的だ。百㍍などの徒競走をはじめリレー、ワーガニ（輪）回しリレー、縄綯い、ゲートボールリレー、応援合戦、仮装行列など多彩。おじいちゃんたちは抜きつ抜かれつの全力疾走を見せたり、声を嗄らすまで応援のエールを送ったりと大ハッスル。
　

特に力が入るのが競技の合間の演目として行われる演舞。各クラブの女性会員らがそれぞれ工夫を凝らし練習を積んできた踊りを披露する。揃いの衣装や小道具を持ち、息のあった踊りをグラウンドいっぱいに踊る。各クラブとも本当に気合の入った演目が多い。
　

このうち交通安全、交通ルールを守ろうというメッセージをこめた踊りでは、みんなが小さな手旗を持って信号の色を表現し、事故防止を訴えていた。
　

みんな本当に元気で見ているとびっくりする。百㍍走では代表選手が各クラブから出場するが一緒に走ると真剣に負けそうな勢いだ。みんな運動会をこよなく愛している。本当に楽しそうだし、見ている側も何だかウキウキワクワクしてくるから面白い。昔、小学校の時に歌った「運動会の歌」を実体験するような感じだ。