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〜宮古島の選挙〜
  Vol.031
2005/12/30
宮古島は十月一日に平良市、城辺町、伊良部町、下地町、上野村の計五市町村と合併した。もう早いことで二カ月以上が経った。何が変わったといえばあまり変わりはないように思う。暮らす分だけでは。行政区が一つになることは仕事の上では大変革で、中でも初めて行われた市長、市議会議員の選挙は本当に大変だった。

独通安全をテーマにした踊りを披露する女性たち
=鏡原中学校グラウンド

さて今回は仕事に関わる話として記念すべき第一回選挙の様子を綴ってみたい。
これまでと違い一気に五市町村分の票が集まってきた宮古島市中央公民館大ホールでは午後八時の開票開始から大騒動だった。選挙管理委員会のみなさんも大きくなった選挙区で投票数や投票者数、有権者数の確認などもう投票日の何日も前から寝る間もなく数字の確認に必死。
さあいよいよ開票。何となくどうなるのか関係なくワクワクする。いくつもの投票箱が号令とともに一斉に封が切られ、鍵を開けて中の票を机の上にひっくり返す。八五%以上の投票率になってくると票の数もかなりの数になる。
市長と市議会議員の机に分かれ、いくつもの票の山ができてくる。開票係が机を囲み、一票ずつ名前を確認して候補者名ごとに分けていく。市長選は候補者が二人だったので割りとスムーズに開票が進んだが、問題は議員選。二十八人の定数に四十八人が立候補しただけに、票分けの作業が一時間経っても、二時間経っても進まない。
八時からあっという間に十一時。開票の途中ながらも当確の指示で当選者の事務所に向かう。帰ってきてもまだ開票作業は行われていた。
議員選で最後の当確が出たのは翌日未明の午前二時半すぎ。投票者数など最終数字が確定し選挙終了の号令がかけられたのは午前三時ごろだった。
新しい市が出来て初めての舵取り役のみなさんが決まるまでには本当に長い道のりがあった。しっかり見届けました。あとは「私心捨てて頑張る」という宣言を胸に素敵な街づくりにまい進してください。


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