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〜モトクロスレース〜
  Vol.035
2006/04/17
  甲高いエンジン音と砂煙を上げながらデコボコのコースを走り回るモトクロスバイク。空高くジャンプしたと思うと颯爽と走り抜ける。横で見ていてもカッコいいと見てしまう。

砂埃とともに空高くジャンプするモトクロスバイク=平良の真謝漁港先レース場で

宮古島の北西側、北海岸線と呼ばれる一周道路沿いに設置されたモトクロス専用レース場には島内外からレーサーが訪れる。中学生から一般までが混じり、同じコースで競い合う。排気量の大きなものから八十tほどの小さなバイクが激しく競り合う様は見ていてドキドキする。
毎月一回、日曜日の昼過ぎからレースは始まる。プロテクターに身を包んだレーサーたちがスタートラインにつく。ゲートが降りると同時に一斉に走り出すバイク。赤土のコースを掘るかのように煙を上げながら最初のストレートを駆け抜ける。大小様々な山があり、ジャンプしたり押さえ込むように走ったり、ヘアピンカーブを回り込んだりと見ていて引き込まれてしまう。
これまでモトクロスバイクと言えば、ドームなどに会場が特設され、レースが行われるものとばかり思っていた。幼き頃、テレビなどでちびっ子モトクロスレーサーの姿を見るたびに、どこに行けばモトクロスバイクを乗り回すことができるのだろうかと羨ましい気持ちでいっぱいだったことを思い出す。
県内でも常に使用できるモトクロスバイク専用のレース場があるのは宮古ぐらい。石垣島や沖縄本島にもレース場はあったらしいが空港建設などの事情でなくなってしまったらしい。それゆえに宮古のレース場には県内からレーサーが集まってくる。
レーサーはみんな気さくな人たちばかり。見ているだけでは面白くないだろうと、自分のバイクを差し出しコースを走ってくればいいと勧めてくれる。最初は小さな山をジャンプするだけでも大変らしく、モトクロスの楽しさを伝えるためにも試乗してみろと笑顔で話しかけてくれる。
何せカッコよくジャンプしている様子を見ると、いつも乗りたくて仕方がない。バイクに乗れない自分を悔やみながら、いつかレース場でジャンプしながら絶景の海を眺めてやるぞと、幼い頃からの夢実現に向け、モトクロスバイクへの想いに馳せる
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