長女、亜美ちゃんと、姪の千佳ちゃんが宮古島を訪れたのは6月10日。長い休みが取れないホテルマンにとって貴重なお休みだった。梅雨のさなかをぬっての里帰りは散々だった。往路で飛行機は宮古島の上空から那覇に戻り、なんと空港の中で半日近く過ごすことになったのである。夕方になりやっと宮古島に入った。翌日は大雨の中、ゴルフを楽しみ海にもぐった。5月に入ってから今日までほとんど雨の日ばかりで、体にもカビが生えてきそうだった。可愛いわが子がやっときたのに、あっと言う間に2泊3日の旅が終わってしまう。まだ、ゆっくり話も出来ない。いろんな話もしたかったけれど・・・。
明日、帰るという夜、西里大通りにある観光情報センターに寄ってみた。店長のひろみさん(男性)が「池間島のカニの抱卵」について教えてくれた。観光情報センターのメンバーは観光客のために本当に親身になっていろいろ教えてくれる。宮古島に住んでいても時々、情報を仕入れに行く。こちらに引っ越してきた時にもここでパソコンを貸してもらい(1時間単位で貸してくれる)非常に助かった。今では社長の好意で我が家の商品も置いてくれている。感謝!
千佳ちゃん、
砂山ビーチでピース! |
さて、カニの抱卵のこと、「今の季節、池間島にすごい数のカニたちが卵を産みに上ってくる。」という。さらにひろみさんは続けて話した。「今日の新聞にも載っていたけれど、この、カニの抱卵を守るためにしばらくは農薬の散布も禁止され、通行止めになるんだよ。道路全体にカニがいっぱいになるから通行止めにしないと踏んでしまうんだよ。」
思わず私は言った。「ほんと?行ってみたい。」「今日ならまだ通行止めになっていないと思うけど、カニがいたら車を止めてゆっくり避けながら走ってくださいね。」「はい、気をつけます。」夜9時、娘と姪、その友人たちを乗せて二台の車が池間島に向かって走った。
「カニ、いないね。」灯台の近くまでカニの姿は見えなかった。「やっぱり、時期的にまだ早いんじゃないの?」「こんなに雨ばかり降っているから出てこないんじゃない?」「月が出ていないと無理なんじゃないの?」さまざまな意見が車内で飛び交う。「アッ!」「何?何?いたの?」ヤシガニに間違うほどの大きなカニが道路の真ん中にいた。とりあえず娘たちは旅の記念だと写真を撮っていた。そんなことをしているうちにあっという間に池間島を1周してしまう。と、その時、道路に15匹くらい(パイ?)のカニが出現。またまた記念写真を撮る。思ったよりカニは見られなかったけれど、やっと、楽しそうな笑い声が聞こえた。夫は「これなら友利に行く道路にもいるぞ!」ちょっと面白くなさそうに呟いた。「とりあえず、お土産話がひとつ増えただけいいじゃない。」言い出したのは私だから何とか理由をつけて上野までの長い暗い道のりを2台で走って帰って来た。途中、ヤシガニが何匹か道路を横断していた。雨が降ったときには出てこないのにちょっとでもやむと出てくる。生物と自然の神秘というところか・・。
娘たちが帰った翌日、友人がドラゴンフルーツを持ってきてくれた。「残念!昨日欲しかった!」「何で言わないの?言えば持ってきて上げたのに・・・。遠慮すると損だよ。」そう言われ、(娘や姪に食べさせてあげたかった)と、心で思った。本当にドラゴンフルーツはおいしくて体にいい。初めて見た時には形のグロテスクさに驚き、おいしそうに見えず、躊躇したが、一度食べたら病みつきになった。食べたことがない人は是非食べてほしい。本当においしい。作った場所によって随分味が違うけれど、宮古島に来たら一度は味わって欲しいと思う。マンゴと並んで自慢できる宮古島の特産物である。
今日、面白いメールが届いた。なんと、前号に書いたTさんカップルがまだ宮古島に居るという情報だった。相変わらず宮古島の警察を独り占めにしているらしい。警察も大変!
ただ、こんなカップルが実際に増えていることは確かだと思う。宮古島なら10万円で生活出来るなんて全国放送のテレビでやっているから誰でもそれが可能だと勘違いをしてしまう。宮古島には大きい会社も工場もないから安定した生活なんて保障されないと思う。私達のようにお店をしようと思ってもそれなりに必要な金額はかかる。確かに田舎の家は1万円位で借りられる家もある。でも、田舎では商売にならない。田舎に住むのも近所付き合いを覚悟で住まなければいけない。付き合いもせずにテレビのように近所の農家から野菜や果物など頂けるはずもない。当然、それなりのお付き合いが必要になる。ただで貰える物なんて何もないと思ったほうがいい。例のTさんカップルも、宮古島の人達に迷惑をかけずきちんと生活してくれるようになって欲しい。出たり入ったりは自由だけれど・・・。
さて、今回は浦島太郎伝説のような宮古島に伝わる竜宮城伝説を紹介しようと思う。
このお話が正しく伝わっているのか判らないがこんなお話もあるということだけ・・・。
『エイ女房』
昔々、漁師が釣りをしておりました。その漁師はエイを釣り上げました。漁師とエイは夫婦の契りを結びエイは海に帰っていきました。ある日のこと、いつものように漁師は海に行き釣りをしておりました。ダイクラ、ダイクラと海の彼方からエイの子供たちが泳いできました。そして、「お父さん、お父さん。」と呼びました。「どうしてワシを呼ぶんだね。」
親子記念写真・亜美ちゃん |
漁師は優しく答えました。「私たちが住んでいる竜宮の神様がお父さんを連れてくるようにと言いましたので迎えに来ました。さあ、一緒に参りましょう。」と誘いました。
漁師はいろいろと考えましたが「どうすれば私は竜宮に行くことが出来るのか?」と尋ねてみました。エイの子供たちは「私達の背中に飛び乗りなさい。そして目をつぶれば竜宮は一時ですよ。」と答えました。漁師はエイの背中に飛び乗り目をつぶりました。しばらくすると、何やら聞きなれない音がしました。漁師が目を開けるとそこは竜宮城だったのです。エイの子供たちは漁師を竜宮の神様の所に連れて行きました。漁師は毎日、楽しい踊りを見たり、ご馳走を食べて時のたつのも忘れて過ごしました。子供たちも「お父さん、お父さん。」といって甘えて楽しく暮らしました。そして、漁師は宮古島に帰ってきたのですが、気がつくと3年と3ヶ月が経っていたということです。
※タンディガタンディ・・・「ありがとうございます」という意味