地元新里部落の「父の日、バレーボール大会」が開催された。
8:30の集合だった。行ってみると一人も居ない。役員も居ない。「そういえば8:30からだけど9:00頃に行けばいいよ。」と誰かが言っていた。それもそうだけれど父の日、バレーボール大会の御触れが回ってきたのは一昨日のこと。内地では考えられない。自治体が何かを行うときには、ずいぶん前から日程が決められるのに、こちらでは2.3日前が当たり前のようだ。9:00になってから、ちらほらと人が集まってきた。さあ、開会式が終わり試合開始だ。「あがんにゃ!あがんにゃ!」ボールが落ちるたびに「あがんにゃ!あがんにゃ!」抱腹絶倒だった。あっちでも、こっちでも「あがんにゃ!あがんにゃ!」夫は、猫が事故にあっているみたいだ!と、げらげら笑っている。「あがんにゃってどう言う意味なの?」「わからん。でも、みんなボールを落とすとあがんにゃって言うから俺も一緒になってあがんにゃ。って言っている。」「受けるよね。」「おう。面白いよ。」久しぶりに笑った感じ。宮古の言葉はおもしろい。そして、優しい響きを持っている。
夜遅くまでバレーボール大会は続いた。8時過ぎに帰ってきた夫に「遅かったじゃないの?」「だって、さっきやっと終わったんだよ。みんな今から飲み会だって言うから俺は帰ってきたんだ。」「そう。疲れたでしょう。」遅くなった夕食を取りながらまた、「あがんにゃ」で盛り上がった。翌日、夫が起きられない。腰が痛いといって這い回っていた。2階から降りられない。とりあえず、仕事はお休み。それから1週間、彼は腰を痛めて寝込んでしまった。「お父さん、もう若くないのだから考えて行動してよね。」「俺も、反省しているから何も言うなよ。」いつの間にか運動不足の中年老人になっていた。
宮古島初来島スポーツトレーナーの一家 |
宮古島に住んでいる人がもし、この「はちゃめちゃ」を読んでいるならドライブ中にちょっとだけ気にして欲しいことがある。沿道に植えられているハイビスカスの花のことである。
昨年と比べてハイビスカスの花が非常に少なくなっていることに気づくはず。
南の島に初めて遊びに来た時、私たちを感激させてくれた真っ赤なハイビスカス。20代のとき初めて花びらに触ったときの感動は今も忘れていない。地元タクシー運転手が摘んでくれて私の髪に挿してくれたときは感激した。その時の写真は今も大切にしまってある。
「いいのですか?採ってしまって?」「いいよ。1つ位は・・。観光客が喜んでくれたら花も嬉しがっているよ。」順番に花を髪に刺して友人とポーズをつけて「南の国の女王様」なんて言いながらたくさん写真を撮った。今でも30年前のことを鮮明に思い出す。
学校や民家、個人所有の土地のハイビスカスだけではなく、沿道に植えられているハイビスカスの木の本数は数え切れない。宮古島グリーンネットのボランティアの皆さんや市町村で植えられたものだ。いったい何本のハイビスカスの木が宮古島に植えられているのだろうか?本当に多くの木が植えられている。
昨年、友人が遊びに来た時には本当に感激していた。私は30年前のことを思い出し髪に付けてあげた。思わず友人は言った。「いいの?」「うん。1つ位はいいでしょう?」彼女はそのハイビスカスをつけて写真を撮り、大切にハンカチに包み我が家まで持ち帰った。そして、自分が持ってきていた文庫本に挟み、「押し花にして写真と一緒にアルバムに貼るわ。」と、言った。「よかったね。」私たちは言い訳に「花泥棒は罪にならないよね。」と笑った。小さな感動がまた、宮古島に来たいと思わせるのだろう。
ところが、今年になってからハイビスカスの真っ赤な花が沿道に見かけられなくなった。ちらほら咲いているところはあるのだが、昨年までの花の数から比べると少ないのである。一番ひどく殺風景に感じるのは空港から城辺に向かう沿道と砂山ビーチ街道。ほとんど花が見当たらない。昨年まではあれほどきれいに赤い花が咲き誇っていたのに・・・。
宮古島を訪れた観光客に喜んで欲しいのに。どうしてだろうか?台風のせいなのかな?
さて、夫と二人で病院に行った。夫の腕がパンパンに腫れてしまったのだ。顔もブツブツが出来て気持ちが悪い。私は思わず「エイズじゃないでしょうね?」と聞く。「馬鹿なことを言うな。」「最後に私抜きで男性だけで海外旅行に行ったのは何年前だった?」「弘といったのが最後かな?」「8年前か?ちゃんと予防して遊んだんでしょうね?」「俺は悪いことはやっていないよ。」「本当?」「おう、絶対に遊んでない。」「もし、悪い病気で私にうつっていたら許さないからね。」「ばーか!俺は困るようなことはしていない!」等と夜遅く言い合った。ちょうど私も足が痛く、胃も調子が悪かったので明日の朝は病院に行こうということになった。
貝殻を張った写真立て、
きれいでしょ? |
夫は皮膚科、私は外科。思ったより早く終わった。なんてことはない。結局、夫は蚊に刺されてアレルギー反応を起こしたらしい。塗り薬と抗生剤をもらった。夕べは浮気しただのエイズだのと騒ぎまくったのに、なんか力が抜けた。私はストレス。何で宮古島に来てストレスなのだろうか。やっぱり、先行きの不安と寂しさなのだろうか。店も順調だと思っているのに何で?とにかく今年に入ってからずっと体調不良だ。もしかしたら怠け病かもしれない。ぶくぶくと1年で12kgも太ってしまい見るも無残な姿になった。先日、娘が宮古島に来るというので空港に出迎えに行った。娘の後ろから大きな体の中年婦人が歩いてきた。思わず「私が太いって言ってもあんなじゃあないよね?」と聞いた。娘は首をかしげて「んー」何も言わない。「えっ?」意外な反応に驚いていると「お前のほうが大きい。あの人は背が低いから太って見えるけど、お母さんはでかくて太いから、もっと、みっともなく見えて、醜い!」夫が嫌な目で私を見た。「うそ!」「お母さん、自分の体を見たら?なんとも言えないけど、あの人と同じくらいだよ。」娘が言う。ガラスに映った私の姿は、なんとも醜く、かっこうが・uォかった。「あがんにゃ!大変だ!」空港の前面ガラスに映し出された私の姿は、まるで違う人を見ているようだった。たった1年で・・・。
「まずい・・。」「お前ねー。自分の姿を毎日見ていれば、冷や汗かいて痩せるかもね?」
蚊に刺されて腫れて苦しんでいた夫に向かい「エイズだ。」と、攻めたてた私に向かい、夫の逆襲が始まっていた。