宮古島ドットコムの連載企画
「宮古島はちゃめちゃ移住計画」



vol.029 9月11日
「宮古島のスーパーマーケット」


 宮古島には大きなスーパーマーケットが3社ある。初めはどこがいいのかわからず、取り合えず、全部のスーパーマーケットに買い物に行ったが、最近では農家の人たちが野菜などを持ってくる「ワイドー市場」「あたらす市場」で買い物をすることが多くなった。

 ここなら安全な野菜が多いからだ。大手のスーパーの野菜は中国やアメリカの野菜が多くて怖い。ブロッコリー等は地元の宮古島で取れたものよりもみずみずしく、青々としている。地元のブロッコリーは、¥128アメリカ産は¥100。産地を見ている私の横に手が伸び、迷わずに¥100のアメリカ産のブロッコリーをみんな買っていく。長ネギも日本産のものを買おうと思っても、数軒探してもなかなかお目にかかれない。人参までもが中国産。生きた野菜が食べたいと思って、またスーパーをはしごする。きゅうりも・・・・。

なぜ、きゅうりがこんなにもみずみずしいのか?と、誰も思わないのだろうか。

中国から船で輸送して、那覇に着き、その後、宮古島に到着する。いったい何日前に収穫したものだろうと、不思議に思わないのだろうか。


みんなで作ったよ。ハイポーズ!

 内地に居たときには、野菜では悩まなかった。新鮮な野菜がいつでもスーパーに行けば手に入ったからだ。当然、フルーツも多くが外国産だったが、今は宮古島のドラゴンフルーツの取れる季節なので、なるべくドラゴンフルーツを食べるようにしている。

 ある日のこと、焼そばを食べたいと思い、キャベツを買おうとして驚いた。小さくて萎びたキャベツがなんと¥480もするのだ。「えっー?何?この値段!」一度手にして驚き、すぐに元の場所に置く。そんなことが続いた頃、「ワイドー市場」がオープンしたのだった。

ここには地元の野菜がところ狭しと並んでいる。中には有機野菜がいっぱいあった。

いつか内地で見た、テレビでやっていた「海水を使った豆腐」もあるではないか!

 「うれしー。」思わず、言った。でも、上野の田舎に住んでいる私たちにとって、毎日町に買い物に行くのは大変なことだった。ガソリンのことも考えて最近では地元の小さな「JAスーパー」に行くことになった。時々町に出ては「ワイドー市場」に寄る。曲がったきゅうりが愛おしい。大きな冬瓜さえも頬づりしたくなるほど嬉しい。島ラッキョウもネギも人参もスタイルは良くないけれど安心して買うことが出来る。きっと、農薬がたっぷりかかっているのだろうが防腐剤は着いていない。有機野菜なら、もっと安心だ。宮古島の主婦は本当に大変だと思う。スーパーで何気なく手にする野菜や冷凍食品は、ほとんどが中国から輸入されている。健康になりに宮古島に永住したのに、野菜や食品でこんなに、悩むことなるとは、考えもしなかった。

 夜の10時過ぎにスーパーに買い物に行ったことが数回あるのだが、驚くのは、この時間帯に幼児や小学生の子供たちが数多く居て、騒いでいる。「明日、学校があるのに?」二人で驚く。なぜか、宮古島のスーパーはいつ行っても満員御礼状態だった。空いていると思うことが少ない。駐車場もいっぱいで、田舎暮らしの人間には、あの人ごみは、結構しんどい。こちらに来てからは食料の買出しも夫婦そろって出かけるようになり、夫も買い物をするときに、裏のラベルを見て買うようになった。少しずつだが食品について考えてくれるようにもなった。

 「お母さん、低音殺菌の牛乳が無いけれど、どうする?」とか、「ゴボウを食べたいけれど中国産しかないぞ!」とか、「このコンニャクはコンニャクイモじゃあなくて、コンニャク粉と書いてあるけど大丈夫か?」なんて調子。私より真剣になってきた。

「このシャンプーは、界面活性剤が48%も入っているぞ。」「これじゃあ、怖くて食器が洗えないぞ。」ちょっと、うるさい位に感じる時もある。

 そうそう、最近知ったことだけど、城辺の「JA」はおいしい上質の宮古牛が置いてある。牛肉を買うときには城辺に行くことにした。中年夫婦だって、たまには牛肉でも食べてパワーアップしなければ・・・。

 こんなことも手伝い、自分たちで野菜を作ろうと、近所のけいちゃん(サトウキビ事件)の畑を借りた。私たちは鼻息荒く、きゅうり、ナス、ジャガイモ、人参、オクラ、シソ等の苗をいっぱい買って、植え付けをしたが、取れたのは、とても食べられるような代物ではなかった。農業は難しい。「一坪農園」等とテレビでやっているけれど、あんなに簡単にはいかない。毎日水遣りも欠かしたこともないし、肥料もやったのに・・・。

夫が力なく言った。「買ったほうが安い!」私も心ではそう思ったけれど「じゃあ、農薬いっぱいの物を買ってくる?」

 結局、にわか農業は失敗に終わり、無農薬野菜を探しているのが現状。


私だって作れるもん

 

庭のドラゴンフルーツに花芽がいっぱいについた。ここ数日は雨が良く降って、すくすくと大きくなっている。水やりをしながら大きくなるのを見ている。楽しみ!

 

今日は久しぶりに「ナイチャーの会」があった。宮古島に移住してきた夫婦が時々集まって食事をしたり、会話を楽しんだり、情報交換をしたりする会だ。今日は二組の夫婦が新しく仲間入りをした。60歳を越しただろうと思われる、三浦さん夫妻と、自己紹介で55歳と言っていた元高校教師の夫妻だった。偶然にも、二組とも静岡県出身で、話に花が咲いた。

二次会でカラオケに行ったが唄がとってもうまい。「高校では音楽教師だったの?」「体育だよ。」「唄、うまいじゃないー。」「そう?」とっても、気のいい夫婦がそこにいた。私たちは早速「明日、大潮なんだけど一緒に海に行きませんか?」と誘ってみた。「行くよ。何も予定がないからね。」なんだか久しぶりに同郷の方言を聞き、嬉しくなった。

宮古島には約5.000人のナイチャー(内地からの移住者)が居るという。今日は前回、市議会議員に立候補した、青年も出席して楽しく過ごせた。私たちは初めて二次会にも出席したが、この「ナイチャーの会」がもっと有意義な会になって欲しいと思った。移住してきたけれど不安でいっぱいの人も居ると思う。ここに、こんな仲間の集いがあることも知って欲しいと思う。

「きっと、静岡県出身の人がもっといるのだろうね。」と言いながら、私たちは、町から上野に向かう暗い道を、走って帰った。

 

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